機能安全とは
◆機能安全とは
機能安全は、欧州規格名称 “Functional Safety” をそのまま日本語に置き換えた言葉です。
モノを使い続ければどうしても壊れてしまうかと思います。
ですが、自動車を筆頭として、産業機器、医療機器といった特に高い信頼性を求められる
システムを中心に危害の発生を防ぐために、電気や電子制御的に安全機能を実装することで
リスクを許容可能なレベルに低減させるのが機能安全の基本的な考え方です。
SIL(Safety Integrity Level)と呼ばれる安全度水準があり、SIL0からSIL4
(安全機能に対して要求される信頼度が最も高い)まであります。
◆機能安全の必要性
機能安全は機械の誤動作などによる危害を防ぐ為に必要となります。
電車の危険予防を例としてあげます。
立体交差にする事で本質的に人や車と電車がぶつからないようにする
安全性確保の方法もありますが、立体化が難しいような環境もあるかと思います。
そんな時にはその環境に合わせて「遮断機を降ろす」「踏切音を鳴らす」と言った
機能的に安全を確保する方法。
この考え方が機能安全になります。
◆機能安全のハードル
例えば産業機器であればIEC61508という規格に基づき、
制御システムやデバイスの信頼性と安全性が危険の程度に見合ったレベルであることが
機関に認証される事で機能安全が証明されます。
システムとして機能安全認証を取る必要があります。
一般的なフローは以下の通りです。
デバイスで認証を取れている場合、その内容に沿った設計をして頂く事で
認証までの期間短縮に寄与する事が可能です。
※当社で認証のコンサルト等が出来るわけではありません。